院長あいさつ

当院は長年にわたり地域医療に尽力してまいりました。ご承知のように出雲市では少子高齢化が進み、これまで以上に高齢者の医療、介護ニーズが高まっています。
私は消化器・肝臓疾患領域の専門医として研鑚を積んだ後、総合内科専門医を取得しました。高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病から循環器・呼吸器・腎臓疾患、脳神経疾患、さらにリウマチ疾患など幅広い領域の診察ができる”かかりつけ医”として皆様のお役に立ちたいと思います。上部消化管内視鏡(胃カメラ)、超音波機器も常備しており、より苦痛の少ない鼻からの胃カメラも随時検査可能です。胃カメラが苦手な方も一度ご相談ください。
当院はICTを進め電子カルテシステムを使用し、しまね医療情報ネットワーク(まめネット)も利用し、近隣病院の専門医と情報共有しながら診療に当たります。従来通り、健康診断・人間ドックも実施し生活習慣病の早期発見・治療に努めてまいります。小林病院オリジナルの人間ドックも実施しておりますので、いつでもご相談ください。
さらに、当院は医療療養型病床(48床)を持ち、難病や慢性疾患のため継続的な治療が必要な患者様への入院加療も行っています。近隣の急性期病院(主に、島根県立中央病院、島根大学医学部附属病院)と連携し、後方支援の役割も担っています。将来の地域医療構想では慢性期病床数削減の方針が打ち出されていますが、出雲圏域の急性期病院の退院療養先として当院のニーズは依然として高く、その役割は今後も重要と考えております。
2024年の診療報酬改定でも、地域一丸となって患者をケアする地域包括ケアシステムの構築が推進されています。高齢者世帯も増えており、今後は在宅医療を提供する在宅医との連携も重要になります。そして、介護施設に入所する高齢者の状態悪化にも入院対応ができるように介護施設とも連携を進めてまいります。
当院が最も重要であると考える”思いやりの心”を忘れず職員一同、皆様の診療に努めます。どうぞよろしくお願い申し上げます。